新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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相続した迷宮

土曜日は雨で外に出なかったので、日曜日は少し遠出へ。
あざみ野まで歩きing 1時間48分。つきみ野で途中下車して、2軒のブックオフ詣で。
18,622歩。二日分と考えても充分な歩数になったな。
 

まぁ、あと1冊くらいは読んでみようと思ってたので、これ読んで以降は決める。
 

お蔵入りした事件をDNA捜査で解決するってコンセプトのようだな。
 

非常宣言

01/09(月) イオンシネマ新百合ヶ丘にて鑑賞。本年の映画鑑賞一発目。

 
感染パニック映画と航空パニック映画の合体技。
 
「新感染 ファイナル・エクスプレス」もそうだったけど、
こういうのは完全に韓国映画に置いていかれちゃってるよね。
 
漫画原作を漁って、ちまちました映画ばっかり撮るんじゃなくて、
こういうスケール感の映画が撮れるようになると、もっと邦画も愉しくなるのに。
 
日本らしい情感のある映画もたしかにいいんだけど、
こういうエンタメの拡がりをもっと魅せて欲しいなぁ。
長谷川和彦のような男がぽっと現れて、
太陽を盗んだ男」みたいな映画をまた観せてくれないものか。
邦画も以前と違って商売になるようになってきてるんじゃないかと思うから、
金を湯水のように使えるディレクターズ・カンパニーみたいなもんが立ち上がらないかな。
 
おっとだいぶ脱線しちゃったけど、そんなに羨ましく思えるくらい、
本作はスケール感を感じさせる、秀逸なエンタメ映画だったということだ。
 
急降下するときの機内の映像なんかも凄さを感じさせてくれたし、
上と下、それぞれに人気実力双方を兼ね備えた名優を配し、
プロットも隙無く敷き詰められてる。
「新感染」ほどではないけど、日韓共通の要素である情感も
家族愛、親子愛、夫婦愛と満遍なく目配せされてるし。
 
傑作!推薦!とまでは言わないけど、充分観て満足できた作品だった。
 

オールド・ボーイ 1~8巻(完)

巻数が多いので、書影は最終巻のみ掲載。
普段は書籍版を貼るんだけど、自分が読んだ版の書影はKindle版しかなかった。

 
驚いた。正直唖然とするほど、驚いた。
 
韓国映画オールド・ボーイ」は、
自分がミステリ映画のオールタイムベストを選ぶなら、
常にベスト10からは落とすことがないだろうほどの作品。
 
その映画の自分が評価している最重要ポイントが、
まさか映画オリジナルだったなんて。
 
「何故長期間(*)拘束されなければならなかったのか」
という必然性への回答。
(*):原作では10年、映画では15年、ハリウッドリメイク版では20年
 
作品としての最根幹だと考えていたから、
まさか原作には無いものだったなんて、想像だにしてなかったよ。
 
原作の方はちょっぴり哲学的。
これはこれで有りだとは思うけど、
やはり映画の衝撃には及ぶべきも無い。
 
ということで、自分にとっては
韓国映画版の「オールド・ボーイ」こそが正編だな。
(ハリウッドリメイク版は未見)
 

しゃばけ漫画 仁吉の巻

 
原作読者向けのこの「しゃばけ漫画」だけど、
こちらの巻の方が初心者にも愉しめたと思う。
 
「佐助の巻」のメインの萩尾望都は、長尺が故に無理しすぎで×だったけど、
こちらの高橋留美子は逆に短すぎてのあっさり感。
高橋留美子の画になってるよねぇってだけの作品だった。
 
ベストはやはり沁みる系の岩岡ヒサエ「はるがいくよ」だなぁ。
第二位はオチの効果が効いていた、みもり「仁吉の思い人」で。
第三位はしゃばけとの関連性はほぼ無いけど、鈴木志保「ドリフのゆうれい」で。
 

最高のSM

自宅療養期間が終了したので(軽い咳だけは残っているものの)
三連休はようやく外に。
 
金曜日は若葉台まで、土曜日は事情があって休日出勤、
日曜日は映画「非常宣言」を観に新百合ヶ丘まで。
病み上がりなので、若葉台も新百合も歩きは片道のみ。
 

SF(S)マンガ(M)ということで、本日のタイトル。ただオールタイムベストでも隠れた逸品の発掘でもなく、黄金期である70年代を中心に、メジャー作家の名編を集めたというコンセプトだそうだ。