新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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推理大戦

 
とにかく前半部分にワクワクさせられる。
 
それぞれ異能力を持つ各国の名探偵達が、
そのお披露目として、短編のように事件を解決していく。
その異能力を最大限に発揮して。
 
いやいやもう、この辺はべらぼうに面白かったんだけど、
肝心の後半部分が、一気に尻すぼみ感。
 
いったいどんな異能力バトルが繰り広げられるかと思いきや、
まぁ、名探偵のバトルといったら、結局こんなとこに落ち着いちゃうのね、
という、ごくごくフツーな多重推理合戦。
勿論、多重推理だから、みんな間違えなくちゃいけないという、
作り手側の縛りがあるわけで、そんなわけで、バトルの爽快感なんて一切無し。
 
そんでもって、最後の最後の真相の肩透かし感も、ひとしお。
 
あちゃあ、前半で感じた期待感を、少しは満たしてくれよー。
というわけで、採点は6点。
 
でも、この異能力探偵達をこれだけにしちゃうのは勿体ないので、
なんか別な形で再登場を乞う、出来ればバトル感満載で。
 

すかいらーくの終焉

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コロナの歯止めがほぼ無くなって、これからって時なのに、
すかいらーくチェーンが、信じられないほどの最悪の改悪。
 
自分にとってのファミ呑みベスト3というか、
もう、それはイクォール休日の昼食ベスト3だったのが、
ガスト、バーミヤンサイゼリヤだった。
 
ほぼ横並びの500mlデキャンタ、399円。
バーミヤンでは紹興酒、ガスト・サイゼでは白ワイン、というのが私の常)

サイゼリヤはコロナを機に400円になったけど、それは変更のうちには入らないようなもんだし、
クレジット払いが出来るようになったので、逆にすごく改善されたわけだしね。
(それまではこれがサイゼの一番の欠点だと思ってた)
 
ところが、せっかく解禁になったというのに、
すかいらーくチェーンは、この399円を599円に極端に値上げしやがった!!!
もうガストの白ワインも、バーミヤン紹興酒も呑めやしない。
 
まぁコロナ前からガストは店舗が続々と潰れてたし
(町田は駅近くにあった2軒とも潰れてしまった)
お得なクーポンは配布されなくなってたし
(チーズinハンバーグ¥399とか、以前は頻繁だったんだけどね)
これって、もう末期状態なのかなぁ。
以前に比べて安いイメージが薄れてきてたところで、さらにこの追い打ち。
安くないガストなんかに魅力はあるまいて。
 
すかいらーく、おわた。
 
少なくとも自分にとっては。
 
もう俺にはサイゼリヤしか残ってないようだ……
 

記憶の怪談

久しぶりに多摩永山店まで歩きing。1時間くらいでちょうどいいんだけど、
ブックオフ以外どこも寄りたくなるところがないのが難点なんだよなぁ。

百円オフクーポンを使ったので、この値段で。
1.は朝日新聞に掲載された「記憶の食」のコミカライズらしい。掲載されるには厳選されてるだろうから、じんとくる話がきっとあるだろうと。2.は”この世のものではないものたちとの交流・不可思議な現象”について集めてあるらしい。
 

生きていた男

TSUTAYA西友町田店の半額クーポンにて鑑賞。
ここからは、10/30(土)に借りた5本の感想。

生きていた男 [DVD]

生きていた男 [DVD]

  • リチャード・トッド
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父の遺産を相続したキム・プレスコットがスペインの別荘で開いた晩餐会の後、1年前にアフリカで事故死したはずの兄ウォードと名乗る男が現れる。兄とは顔が違うにも関わらず次々と兄である証拠をキムに見せつける。男の狙いが自分を殺すことだと確信したキムは、地元警察の署長バルガスに事情を説明し、男が兄ではないと証明しようとするが…。驚きの展開に最後まで目が離せないサスペンス。

 
噂だけは聞いていたが、長らく未ビデオ作品で、ほぼ見ることは出来まいと諦めていた作品。
2015年にDVD化されてたとは知らなかった。近所のTSUTAYAには無かったからな。
西友町田店では準新作になってたということは、一旦廃盤になって近頃また発掘されたのかな?
 
とことんまで追い込まれていくサスペンスに、衝撃のどんでん返し。
 
とあるフォーマット作品ではあるので、類似作に触れたことがある人もいるだろうが、
おそらく最初ではなくても、ほぼはしりの頃の作品だと思うし、
その手の作品の中でも最良の出来映えの作品の一つであることは間違いないだろう。
 
そういう歴史的意味合いも若干含めて、自分のどんでん返し映画ベスト20
(おそらくはベスト10にすら)に確実に入る作品となった。
 
とにかくミステリファンは観るべしの傑作!
 
「過去へ旅した女」「消えた花嫁」「キルジョイ」「殺しのターゲット」
なんかもDVD化してくれないかなぁ。
 

ワグ・ザ・ドッグ~噂の真相

TSUTAYA西友町田店の110円クーポンにて鑑賞。
これが最初に借りた5本の最後。

 
いやあ、これは面白い!
 
ロバート・デ・ニーロダスティン・ホフマンだからね。
この二人を担ぎ出して、面白くならないはずがないんだが、
その期待は全く裏切られることが無い。
 
勿論、演技だけで魅せる作品ってわけじゃない。
 
脚本が良いんだよ。
 
選挙まで間もない大統領のセックス・スキャンダルをうやむやにするために、
揉み消し屋デ・ニーロが、ハリウッドのプロデューサー、ダスティン・ホフマンと組んで、
架空の戦争をでっち上げるという作品。
 
クリントンのスキャンダルも、イラク戦争の美人兵士の救出劇も、
この映画より後の出来事ってのが信じられない。
コメディなんだけど、現実が追いつくくらいのリアリティがあるってことなんだと思う。
 
これがマイナーな作品に甘んじてるのは、きっと唯一この邦題のせいだろうな。
原題をカタカナ化したって、大多数の日本人には全く無意味なタイトルにしかならないんだから。
配給会社の怠慢で傑作が潰された例なんだろうね。