新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

春の一重

春の一重 (ZERO-SUM COMICS)

春の一重 (ZERO-SUM COMICS)

  • 作者:切畑 水葉
  • 発売日: 2018/07/25
  • メディア: コミック
 
この装丁だけ見ると、童話的なファンタジーとしか思えない。
 
最初の方は微妙に意地の悪いところはあるけど、
でもやっぱそういう話なのかなぁと思っていると、
「鵯(ひよどり)の裁判」で、一気にダークに。
 
後半はそもそもの画自体がおどろおどろしくなって、
話もよぉわからんようになって、う~ん、付いていけん。
 
表紙詐欺な作品集だったな。
 

スケルトン イン ザ クローゼット

 
この作者の初単行本。
 
ほんのちょっぴりだけ変な感覚を持った、普通の話、という印象。
何かのはずみで本作を読んでたら、それ以降の作品はきっと読んでなかったろうな。
気恥ずかしい、いかにも少女漫画ラブコメだもんな。
 
ただ、タイトルのセンスは結構好きだな。
今回の収録作は、スケルトン イン ザ クローゼット/雪みたいに降り積もる/
僕の一番好きな歌/青という言葉のない国から/その彼女の存在/花の名前/冬色自転車
 
好きな作品は「花の名前」と「僕の一番好きな歌」かな。
タイトルで一番良いと思ったのは「青という言葉のない国から」。
 

邪眼は月輪に飛ぶ

邪眼は月輪に飛ぶ (ビッグコミックス)

邪眼は月輪に飛ぶ (ビッグコミックス)

 
これはさすがに間違いの無い面白さだったな。
なんでこれまで読み逃してきてたんだろ。
 
今回は伝奇性だけではなく、
現代性も盛り込んで、それらをミックスして
最後の決着になだれ込んでいくあたり、
スピード感もあって、圧倒的な読み応えだった。
 
これだけのスケールの作品を1巻完結で読めるのは、
非常に贅沢で嬉しい読書体験だと思う。
 

緊急事態が空の起源を証明する

昨日は若葉台まで、今日は町田まで歩きing。
 
今日から緊急事態宣言が発動された町田だけど、人出が減ってる感じではなかったな。
小田急・東急は事前に確認してたとおり、食料品と化粧品売り場のみ。
カラオケ屋は閉まってたみたいだったけど、意外にゲーセンやパチンコは開いてたな、
小さな飲食店は期間中休業のお店も結構多くて、開店してる店は例外無しに終日酒類提供無し。
 
休日の昼間の外食は、絶対にアルコール込みってのが自分の生活スタイルなのになぁ。
まぁ、しゃあないよね。呑み会を徹底的に潰すってのはたしかに効果的だろうから。
 

1.は夢枕獏原作を映画化したもののコミカライズのようだ。とりあえず上巻。2.はBoichiを信頼して買ってる作品。

1.は結構新しめの巻が百円棚にあってラッキー。
 

宇宙のプロフィル

宇宙のプロフィル (ヤンマガKCスペシャル)

宇宙のプロフィル (ヤンマガKCスペシャル)

 
これは良かった。
 
「全1巻完結の面白い漫画まとめ」で色々買った中で、これがベストだな。
 
微妙な既視感は無いとは言えないけど、それぞれにSFのセンス・オブ・ワンダー
感じさせてくれる作品ばかり。いろいろとツイストも効いている。
 
特に最終話には完璧に泣かされてしまった。
 
デビュー作でこの出来映えは、「Boichi作品集 HOTEL」以来、
久しぶりのものだと思えた。
 
これ以降の作品は残念ながら無さそうだったけど、田中空名義で読める作品が色々ありそうなので、
漁ってみようかなと思っているところ。
本作も「こがたくう」名義にはなってるけど、作画は別の人みたいだからな。
「タテの国」ってのは作画もこの人で、ネットで全編読めるみたいだけど、
かなり長そうなので、途中で挫折しちゃうかも。