新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

兄シャアに恋する生存者百万のドラえもん

妻と一緒に町田まで買い出しに。3日から始まってるブックオフ20%引きセールに遅ればせながら参戦。

1.はこういうセール中に最新刊が残ってたとはラッキー。15巻も欲しかったけど、そう上手くはいかん。2.~4.は以前1巻だけ読んでたもの。5.はかれこれ40年近く恋し続けてる自分には無用かもしれないけど、帯裏マンガの妻の方言に親しみを感じて。6.は騙された! 『このミス』大賞作が単巻でダイジェスト的に読めるならいいやと思って買ったのに、「次巻へ続く」だなんて、まるで詐欺商法。ナンバリングに関して、出版社としての内規無いんもんなんだろうか。少なくとも宝島社は今後要警戒だな。7.はマンガ大賞2016の第五位作品。上巻は別途探す。8.はまたチェックを怠ってた。以前同じく上巻だけ買ってるやん。買う前に日記を検索すべきだったよ。

放送禁止の店で碧い夢を喰うサラ金の子供

システム変わって使い辛くなってたので、久しぶりのネットオフ。
(と思ったら、3月にも買ってたか)
「ちょうど9点で送料無料」と「9点以上のお買い物で5%OFF!」の併用で。

1.がなんとこの価格で入荷できるなんてと思って、他の作品を見繕ったので、今回の大目玉。下品を芸の域に高めた落語家の逸品。2.は本ミス2019の「我が偏愛本格ミステリ」のコーナーでチェックしたショート・ショートが収められた作品集。3.は百円に落ちたら買い(と言いながらまだ読んではいないのだけど)。4.,5.はこれで完結。6.もこの巻で完結。7.はマンガ大賞2017の第二位作品。8.,9.は同じく2015の第二位作品。

ボヘミアン・ラプソディ

10連休の初日、立川に行く用事があったので(その前週妻と待ち合わせした際に
サイゼリヤに図書館本置き忘れてしまってそれを受け取りに行くというハジバナ)、
じゃあ、ついでに名物の”極上音響上映/極上爆音上映”を一度体験してみようかと。
 
なにせ極音を楽しむのにこれ以上のセレクトはないんじゃないかという映画が
まだここでは上映されてるので。
すでにセル版も発売されてるけど、家の小さな画面では本当の良さを味わえない映画だろう。
 
というわけで、04/27(土)に立川シネマ・ツーにて、極上音響上映で鑑賞。
出遅れにもほどがあるけど、これが初見。
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さすがに極上音響上映のハイライトでもある、ラストのライブシーンは最高。
抜群の臨場感にゾクゾクしてしまう。
映画館の大画面だからこそ(それでも実際のものからは相当に縮小化されてるとはいえ)
演者側から客席を見る感覚ってのも、初めて疑似体験できたような気もした。
 
ただ世間で言われてるほどの胸熱感は覚えられなかったかも。
 
というのも、人間ドラマとしては若干掘り下げが足りなかったように思えたからかも。
そのせいで、人間フレディに対しては、最後まで共感を覚えられなかった。
家族との愛や葛藤、生涯関わってくるメアリーとの関係性、
ゲイに目覚めてからの奔放性、ポールとの関係、ソロを受け入れた動機、
どれもヒストリーであって、真に説得力をもって語られてはいないように思えたのだ。
 
一方、学生時代にベスト版を買って聞いてた程度には、馴染みがあったクイーンなので、
曲が作られている過程が描かれてるところは、実にリアルで良かった。
表題曲や「ウィー・ウィル・ロック・ユー」のところ。

極音としては満足。いつか映画によっては極上爆音上映も試してみたい。
映画としては、これだけ皆が熱くなってるほどには、入り込めなかったというところかなぁ。

お米とおっぱい。

03/12 日テレ1放映分。

お米とおっぱい。 [DVD]

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カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督が2011年に自主制作で手がけた長編作品。
 
十二人の怒れる男」と「12人の優しい日本人」の系列に確実に繋がる作品。
ただ自主制作ってことで、メンバは五人と、ほぼ最小限の構成。
 
ここで議論される議題は「“お米とおっぱい” この世からどちらかが無くなるとしたら、
あなたはどちらを残しますか?」というもの。
 
バカバカしくて面白いんだけど、やはり漠然としていて、
最初に挙げた名作二本の見事な収束感には全く辿り着けなかった。
つうか、この結論はないっしょ。単なる卓袱台ひっくり返しなんだもの。
 
議論を通じて、参加者の人生模様が浮き彫りにされて、
何故そこに固執しているのか、という謎解き展開があって、
というところまでは、ちゃんと踏襲してるのになぁ、なんとも残念。
 
概ね良かったのに、この決着のさせ方(というか、させなさ具合)だけはどうにも納得いかず。
 
ちなみに私は声を大にして言うが、一片の迷いも無く、おっぱい派だな。

ソウル・ステーション/パンデミック

01/12 ムービープラス放映分。

ソウル・ステーション/パンデミック [DVD]

ソウル・ステーション/パンデミック [DVD]

 
新感染 ファイナル・エクスプレス」の前日譚を描いた長編アニメとなっているが、
繋がってる感は非常に希薄。サイド・ストーリーと云った方が妥当なように思う。
そもそものホームレスじいさんの冒頭シーンの前が見られるんだったら、別だったけど。
 
ただ、これはこれでゾンビ映画として、比較的完成された一つの型を描いている。
そういうジャンル作品として終始見ちゃってるものだから、
思いがけぬ方向から飛び出してくる意外性も味わえてしまうし。
 
絵はあまり魅力的ではなかった。
なんかみょうにぬめぬめとした動きも、気持ち悪さを感じる。
ゾンビの方は逆に軽快感はあるんだけど、人間の方の動きが。
 
新感染 ファイナル・エクスプレス」が気に入ったから、こっちも見るか、
というモチベーションを満たすような作品ではないけど、
これはこれで、ありっちゃああり、というところだったかなぁ。
 
主人公達はほぼ誰も好きにはなれない作品だけど。
この辺は「新感染」とはだいぶ違う。