公演時期としては、漢字三部作の『鯨』と『雀』の間に当たるので、
『雀』より先にこちらの感想から。
・現代片桐概論
・文庫本
・タカシと父さん
・釣りの朝
・かわいそうなピンクの子犬コロチンの物語
・片桐教習所
・日本語学校(フランス篇)
・小さな会社
初回から第4回までの公演から、より抜きで再構成した特別公演。
珍しく三人の客演があるのが結構新鮮。
がっつり下ネタ入ってたりするのも、今じゃ見られない光景かも。
(ラーメンズ自体がDVDやYoutubeでしか見られないけどね)
やはりなんと云っても、出世作の「日本語学校(フランス篇)」が最高!
このリズムで繰り出される語感の面白さと言葉遊び。
センスが最高のラーメンズの中でも、かなり笑いに特化した傑作シリーズ。
第二位と第三位は、完全に対になっている
「タカシと父さん」と「片桐教習所」の二作品で。
小林賢太郎はほぼ何もせず、片桐仁だけが無双しまくるネタは
ラーメンズの十八番の一つだけど、このパターンで笑わずにいられた試しが無い。
これだってほぼ台本通りなんだけど、きっと毎回アドリブ入ってるんだろうなと。
小林賢太郎の方も台本とは思えない本気笑いっぽいしなぁ。
その裏返しの「片桐教習所」があることで、更に笑いが高まるよなぁ。
そして、最後のビックリ!
全体的には洗練さには若干欠けるかも知れないけれど、
ラーメンズのエッセンスが凄く凝縮されていて、愉しめる一本。