新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート 4 ブラジル蝶の謎

 
収録作は「ペルシャ猫の謎」から「わらう月」、
「暗い宿」から「201号室の災厄」、「ブラジル蝶の謎」から表題作、
オリジナルの掌編「或る日の出来事」「2001号室の厄災」「ガラパゴス携帯の謎」。
 
「わらう月」と「201号室の災厄」は、ワンポイントのちいさなアイデアや着想を、
一応は読ませる短編に仕立て上げるという、有栖流創作術だね、という作品。
 
特に後者なんかは、捨てトリックにしか使えんだろ、というような
くだらないトリックを、まさしくそのまんま逆転の発想で活かしてみせた作品。
これで短編を仕上げられるんだから、ある意味上手い作者ではあるのだが。
 
というわけで、消去法的にもベストは表題作。
携帯電話にまつわる着想は面白い。これだけでも充分佳作に値する作品。