#マンホール
邦画としては珍しいシチュエーション・スリラー。
でも、やっぱ日本独特の“厭さ”とか、
”水っぽさ”(ドライではなく、ウェットな感じ)が
底流に流れてて、正直気持ちの良くない映画だった。
SNSを利用した「マンホール女」の展開は悪くなかった。
助かろうと努力する一手一手はそれなりには納得。
なので、序盤はそれなりに心惹かれたのだけど、
そこから真相に近づいていくほどに、気持ち悪さはヒートアップ。
真相がわかったところで、その気持ち悪さが頂点に。
……というカタルシスとは真逆の展開に、心がしぼむ。
あんな風にGPSをいじるなんてことが出来るのか、とか、
どんな風にして犯人はあの秘密を知ることが出来たのか、
出来たのならもっと早く他のやり方もあったのでは、とか、
説明の付けられてないところも、鑑賞後感の悪さに繋がる。
「脱出ゲーム」なんかは最先端の日本なんだから、
謎解きに特化したような、カラッとした
シチュエーション・スリラーを誰か作ってくれないことか。