新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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仕掛人 藤枝梅安 1巻

 
池波正太郎の原作は当然のごとく未読。
 
しかしながら、やはり、この作品こそが全ての必殺シリーズの原典。
 
というわけで、その始まりを知ってみたいということで、
簡易的に漫画版でかじってみることに。
 
最初に意外に思ったのは、仕掛ける理由が納得ずくで
ない場合があったこと。
ただ、それは珍しい例外だったのだろうな。
「大枚をもろうて殺しを請け負うのは
 この世の中に生かしておいては
 ためにならんやつどもだけや……」
という台詞も途中であったからな。
 
さて本書は
「おんなごろし」で梅安の生い立ちを、
「殺しの四人」で梅安が仕掛人に至るきっかけを、
「秋風二人旅」で相棒の彦次郎の過去の因縁を
それぞれ描いてくれているので、
「全ての始まりを知る」という意味では、
すごくぴったりな作品だった。その意味で、充分に満足。
 
ベストは仕掛けた女の正体が意外な「おんなごろし」で。