その殺人、本格ミステリに仕立てます。
プロット自体はいかにも新本格っぽい作品なんだけど、
そういう雰囲気を身にまとっただけのように思えた。
タイトルに則ったように、そんなでもないものを、
本格ミステリっぽく仕立てたのは、作者だったのではないだろうか。
何も考えず、ユーモアミステリみたいな受け止め方で、
まんぜんとゆるゆると楽しむのが正解なのかも。
トリックも謎解きも、手筋としてなんか感心できなかった。
謎解きなんて、誰がどういう行動をどこでやってたかなんてので
絞られても、いちいち覚えていないっちゅうの、ってな感じで。
読み終えた後、作者の経歴を見て、ようやく納得。
映画監督兼脚本家だったのね。
たしかに映像的な作品だったな。映像だったら、まぁ
謎解きのシーンで回想入れれば、それなりの納得さは演出できるかも。
言われてみれば、ドラマ「ネメシス」もこんな雰囲気だったかも。
映画(3/31公開)も一応見に行くつもりだっせと書こうと思ったけど、
これには片岡翔の名前はどこにもなさそうだな。
採点は平凡な6点だな。