- 作者: 福井健太
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2018/04/28
- メディア: 単行本
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個性的な名探偵や謎解きをビジュアルで描く本格ミステリ漫画は、多くのミステリ作家やファンを育ててきた。その歴史を概観し、魅力的な作家と作品を紹介することが本書の目的である。
乱歩作品、ホームズ、ルパンなどのコミカライズから、『金田一少年の事件簿』『名探偵コナン』『Q.E.D.証明終了』『スパイラル~推理の絆~』『DEATH NOTE』などオリジナルまで。ミステリ漫画はこんなにも面白い! 『Webミステリーズ! 』に連載されたコラムを大幅に加筆・改稿。本格ミステリ大賞受賞の書評家が贈る、ミステリ漫画史を辿る史上初のブックガイド!
Amazonの内容紹介を長々と引用してみたが、これ読む限りは、
非常に魅力的な、必携のガイドブックのように思えてしまう。
でも、読んでみると何か違う。
そう、私の解釈では、本書は”ガイドブック”ではない。
これは”カタログ”だ。
膨大なものを、ズラ〜〜ッと並べ上げて、
さあ、お好きそうなものを勝手に手にとってください、
と言ってるに過ぎない(ように思えてしまう)。
意志入れが全く無いんだよね。
意味付け、価値付け、傑作認定、その他もろもろが無い。
(無いは大袈裟かもしれないけど、とにかく少ない)
熱さが全く無い(これはホントに無いとしか思えない)。
読みたくさせるモチベーションをほとんど与えてくれやしない。
著者は誠実すぎる人柄なのかもしれない。
全てを平等に愛する聖人君子な人なのかもしれない。
ランク付けみたいなことはやりたくないんだろうな。
そうか、著者がガイドブックって言ってるわけじゃないんだよな。
だって、“ゼミ”なんだものね……
ご講義、拝聴させていただきました(起立!礼!着席!)