今年の本ミスに2作目の方がランキングされてて、興味を持った作品。
地元図書館にはこちらしか置いてなかったので、まずは一作目から。
生徒相談室の引きこもり少女・明神凛音は真実しか解らない。
どんな事件の犯人でもまるで神様の啓示を受けたかのように解ってしまう彼女は、
無意識下で推理を行うため、真実に至ることができた論理が解らないのだった。
伊呂波透矢は凛音を教室に復帰させるため、「彼女の推理」を推理する!
上記の作品紹介を見て貰えば、理解は早いはず。
あらかじめ犯人はわかってて、そこに至る「論理」を探す作品。
「犯人当て」ならぬ、「ロジック当て」
ラブコメ(コメかな?)なところを除けば、ほとんどが
このロジック探しと、謎解き(ロジックのお披露目)に費やされる。
ラノベにもかかわらず、本格純度は意外にも相当高い。
本格にこだわる人ほど、きっと興味を持つだろう作品。
まぁ多少無理を感じるところもあるけど、こういう趣向で続くのが嬉しい。
この趣向ならではの、逆算みたいなメタレベルのロジックが出てくるのも斬新。
(幾つか可能性あるけど、彼女が犯人を絞れたということは、この選択肢しか無い、みたいな)
ちょっと恋愛要素が自分的には嫌目な感じだけど(主人公二人というより事件自体の)、
これは続けて読まなきゃいけない作品なのではないだろうか。
採点は7点。
一作目のこれも投票対象期間なのに、ランキングされてるのは二作目ということは、
俄然興味が倍増してしまう。絶対読まなきゃ、だわ。