海の鎖
なんか妙に難しく感じられたなぁ。
ハヤカワの「ボロゴーヴはミムジイ」「最初の接触」は
同じ伊藤典夫翻訳でも、あんなに読みやすかったのに。
これが国書刊行会クオリティってことか。
というより、自薦集だから、こういう作品が伊藤典夫の好みだってことなんだろうな。
読み終えた後、改めてこの収録作を俯瞰してみると、それぞれの作品が、
一つの大きいテーマ(あるいは、大きいジャンル)を象徴するような
ものばかりなのかなぁと感じられた。
SFサスペンス、侵略テーマ、終末テーマ、ファースト・コンタクト、
メタフィクション、ブラック・ユーモア、等々。
ベスト3を選択しようとすると、どうしても自分の好みで、
ミステリチックな作品ばかりになってしまうな。順不同で以下。
アラン・E・ナース「偽態」
レイモンド・F・ジョーンズ「神々の贈り物」
ガードナー・R・ドゾワ「海の鎖」