新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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名探偵コナン から紅の恋歌

04/20 日本テレビ放映分。

大倉崇裕脚本。
いやあ、さすがによくわかってらっしゃる。
(と、よくわかってないはずの自分が言うのもなんだが)
 
コナン映画としてのバランス感はシリーズ中でも屈指では。
 
ミステリとアクションとラブロマンス。
 
ミステリとしては見せ球と隠し球の使い分けで魅せてくれる。
わかりやすい言葉の手がかり入れて、観客自身が子供でも推理できるような
エンタメ性すら演出しながら、その実二転三転の手順を入れて、
真相にはなかなかたどり着けないようにして、最後まで楽しませる。
ラブロマンスにつながる哀切さも、とてもいい。
 
アクションもまんべんなく、特に冒頭とラスト。
平次との共同アクション、別々のアクションという、
それぞれの演出で楽しませる。
欲を言えば、爆発物以外の新鮮なアクションアイデアが欲しかったけど。
 
ラブロマンスは今回は平次と和葉物だったので、コナンと蘭はおあずけだったけど、
こっちのカップルで充分楽しませてくれた。
ライバルの大岡紅葉がいい味出してる。
婚約宣言、お見事だったなぁ。
 
シリーズ中でも、間違いなく上位に入れられる作品だろう。
 
ところで、かるた部主将の枚本未来子は下手で違和感あるなと感じたら、
ゲスト声優の吉岡里帆だったのか。
逆にカメラマン関根康史の宮川大輔は意外に違和感覚えなかったな。
しかし、毎回のように思うけど、このゲスト声優のシステムいる?
流れぶったぎることもあるし、興行収入への貢献ってどんだけあるんだろ?