新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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見知らぬ駅と失われし45分

平凡な繰り返しの日常の中に、突如ぽっかりと開かれる陥穽。
そこに落ちてしまったとき、人はどう思い、どう動くのか?
 
毎日毎日多少の前後はあっても、ほぼほぼ決まった時間の電車に乗っての通勤時。
日常の繰り返し、繰り返しの中で、まさか見知らぬ駅名のアナウンスを聞いてしまうなんて。
 
それが今朝の出来事。
 

 
「桜ヶ丘〜、桜ヶ丘〜」
 
一瞬、異次元に迷い込んだような気分に陥る。
チャララララ. チャララララ. チャララララッタッ. チャララララ〜♪
頭の中で『世にも奇妙な物語』のテーマソングが鳴り響く。
 
そうか、今朝はいつもより一本早い電車に乗った。
その電車は片瀬江ノ島行きなので、いつも町田で急行に乗り換えるんだった。
それでもまだその時間の急行なら、町田乗り換えで座れるから。
いつものように右手に本、左手にスマホを持ち、その両方に夢中になってた自分は、
乗り換え忘れて、そのまま江ノ島線を6駅も行き過ぎてたわけだ。
大和よりも先のマイナーな駅の名前なんて、全く把握してなかったよ。
 
階段登って向かいのホームに降りて、また相模大野で同じように
階段登って向かいのホームに降りて、結局45分間も無駄にしてしまった。
 
とはいえ、6:45過ぎに会社に着くはずが、7:30過ぎになったというだけで、
な〜んにも影響することのない、世にも奇妙ではない物語のわけなんだが。
 
でも、あの一瞬の異次元感は、日常では滅多に味わえないだけに、
貴重な経験だったかも。