- 作者: 九井諒子
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2011/03/30
- メディア: コミック
- 購入: 34人 クリック: 408回
- この商品を含むブログ (142件) を見る
お伽噺や伝説やRPGの世界がもしも現実だったら。
そんな"IFの世界"を共通のモチーフにしたような作品集。
それでいてワンパターンには陥らずに、
IFを現実の中にうまく取り込んで処理できていると思う。
若干描き方が暗めではあるけれど、
読後感までダウナーさを引きずるほどではない。
特に中盤に入ってるケンタウロスのシリーズが与えてくれる心地よさが
作品集として非常に良い効果を産んでいると思う。
RPGのその後の話などは、着想としてはまぁ普通にあるかなと思えるけど、
この着想とそれが生み出す品の良いユーモア感がかなり絶妙。
表題作のディテールの細かさも楽しい。
真剣なパロディになってるよね。
良いなぁ。