- 作者: 北山猛邦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 新書
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『全てはラストで覆る!』という謳い文句なのだが、
覆るのではなく、すっと違う作品にスライドするかのような印象。
そのスライド具合の距離の大きさからいって、
やはりベストは表題作かなぁ。
どういう着想から、どういう話の組み立て方をしていったのか、
なんとなく推測が付くような作品ではあったけれど。
たしかにどれもそれなりの意外性を秘めていて、
切なさも余韻も感じられるような作品ばかりで、
好印象ではあるのだけれど、「私たちが星座を盗んだ理由」と同様、
7点付けるほど何か掴まれる作品集でもないので、採点は6点。