新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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幻影師アイゼンハイム

TSUTAYAの半額キャンペーンにて鑑賞。

幻影師 アイゼンハイム [DVD]

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ミステリ・ファンなら幾つかの仮説を同時展開させながら見てしまうわけで、そういう方向性から言えばストーリーや意外性といった点では、決して完成度は高くも何ともないと思える作品。
映像や雰囲気や後味の心地よさで魅せてくれる作品。きっと。
ただ、マジックの映画的演出としてホントにコレでいいのか(現代の映画的手法では容易なことでも、当時のマジックの演出としては絶対にあり得ない表現法)とか、なんだかおっとこ前な女優さんの雰囲気が男としての庇護欲を全くそそらせてくれないとか、イマイチ演出(?)に乗り切れなかった自分がいるなぁ。
 
ところでゴースト系マジックの初っ端。テーブルの上の男性上半身の登場シーンで、「あっ、これってスフィンクスだ(カーのトリックでも登場した、鏡を用いた超有名なマジック)」と思った瞬間に、「スフィンクス」という音声がかぶさっているようにどうしても聞こえるんだけど、それって私の気のせい?(その後を見ると、幻燈系のマジックみたいだから、このネタ関係なさそうだしね)