新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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放送禁止6

放送禁止6 デスリミット [DVD]

放送禁止6 デスリミット [DVD]

6/24 フジテレビ放送分。上記は既に予定されているDVD。
深夜帯にごくごく稀〜〜(ほぼ年一ペース)に放送される番組。知る人ぞ知るという番組かと思ったら、今度映画化されるらしい。ひえ〜っ、人気番組だったのか?!
たしかに考えてみたら、全作品DVD化されてるものなぁ。しかしこれってゲリラ的に(ってことでもないんだろうが)放送されるし、見落としても当然の番組だものね。再放送されてるとこだって見たこと無いし。
私は四作目からTVで見ているのだが、これがなかなかの優れもの。ドキュメンタリータッチで制作されているのだが(実際知らずに見たら、ホントのドキュメンタリーだと思いこんじゃう人もいるだろう、という造り)、基本は恐怖ドラマということになるだろう。
なので怖い。リアルさが余計怖い。超常現象なんかでなく人間の業だからこその、逃れられない怖さ。とてもリアルタイムで、一人で深夜には見たくない。
ではなんでそんななのにヘタレな私がチェックを怠らないかというと、実はこれが結構秀逸なミステリ・ドラマだったりするのだ。でもって、この番組の一番小憎らしいところは、「その謎解きが視聴者に委ねられている」ってところなのだ。
 
最後に手掛かり映像が一気に紹介される。いわばSAWシリーズの先駆者かも(いや違うけどさ)。そして、今まで見ていた映像の裏に、全く違った真実が隠れていたことに気付かされるのだ(ま、相当にぼぉ〜っとした人なら、気付かないままってこともあるかもしれない)。
たしかにそれが極端に意外性のある、吃驚するようなどんでん返しってほどでもないのだけどね(そこまでだったら、もっと早くに本サイトとかでも紹介している)。でも、全ての手掛かりに気付いていた視聴者ってのもまずいないだろうというくらいに、巧妙に隠されていた手掛かりも明かしてくれる。また、ここで初めて明かされる手掛かり映像もあり、それらを組み合わせることで、正しく真実に到達できるのだ。でも、ほんとに100%の真実に辿り着けたかなって思うと、いや違うかもしれないってくらいの、奥の深さを感じさせるドラマ作りになってるのも巧いところだと思う。結構ミステリのツボを知った人が書いてんじゃないのかな。
 
最後の恒例のテロップが、この番組の”視聴者への挑戦状”ということになるのだろうか?
「あなたには真実が見えましたか?」
ほら、ミステリ・ファンならば、挑戦せずにはいられまい。