新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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踊れ、スターの帯を解く獣

金曜日は会社帰りにブックオフに寄る。
結局あちこちのブックオフで「獄門島」「八つ墓村」は安めでは見当たらず。
岡山旅行のお供に高くてもいいやと思って寄ったのだけど、そもそも無かった。
さすがに定価で新本買う気もせず。まぁこの2冊は漫画版で持ってるから、よしとしよう。
昨日は一日雨だったので、今日は永山まで歩きing。
 

  • 一昨日の町田ブックオフ
    1. 黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ 1 藤田和日郎 モーニングKC ¥66
    2. STAR WARS /ロスト・スターズ 3(完) 小宮山優作・Claudia Gray LINEC ¥10

1.は藤田和日郎の傑作シリーズの第三弾。3巻まで発売されてるが、まだ未完。読めるのは相当先になりそうだ。2.はスター・ウォーズ公式スピンオフ作品。残る2巻もそのうちどっかで手に入るだろう。
 

1.は収録作のタイトルを見てもピンとこなかったので、きっと読んでない作品が多いし、読んでても多分覚えてないから。2.はまだ感想書けてないけど、意外な方向の面白さがあったので。3.は「千の夏と夢」の作者。結構好きだったので、別作品にも手を伸ばしてみる。
 

Wallman-ウォールマン- 1~3巻(完)

書影は主役3人揃い踏みの3巻で。

 
Boichiはあまり作品として完結させることに、執着が無いんだろうなぁ。
 
「ORIGIN」も三部作構成の二部という扱いだったが、
本書もこれで「第一部完」という扱い。
とはいえきっと、第二部が描かれることなんて無いんだろうなぁ。
「ORIGIN」の一部や三部が描かれることも、きっと無いだろうし。
ホントに新作のアイデアが尽きたってことがあれば、振り返られたりするんだろうか。
 
さて本書は、「進撃の巨人」の立体機動装置や、スパイダーマンみたいに、
ワイヤーアクションを駆使する伝説の殺し屋の物語。
 
「白竜会」という名前が出てくるので、「サンケンロック」に連なる作品なんだろうな。
きっと最後の登場人物も。そっちが未読なので、良くわからんのが辛いとこだけど。
 
とにかく色気とアクションの力押しの作品。ちょっとくすぐりの笑いもあり。
Boichiなので、画力の迫力は完璧のレベルで、圧倒される。
 
面白かったんだけど、やはり他の作品や、これからの展開に、
開きっぱなしの作品なので、むずむずする感触は抑え切れない。
 
やっぱ閉じた作品として読ませて欲しいなぁ。
 

隣の家庭のシェフと下戸なスタッフとのバッドエンドな連携プレー

欲しいものが送料無料分揃ったので、久々のネット古書店
 

1.は人間とロボットとの百合漫画。2.は四季大賞受賞作を含むSF短編集。3.は作者の初期作品。4.は短編集の1巻目。5.は1巻完結の超能力者もの。6.は「クレマチカ靴店」の作者の短編集。7.はずっと見たかった作品。二人のスパイが仕込まれた疑心暗鬼の心理戦。ミステリだよねぇ~
 

魔女に捧げるトリック 4巻(完)

 
これがいよいよ最終巻。
 
とはいえ、最終話を除いては、そんな雰囲気は一切無く、
「動物使い」を手に入れる展開に終始する。
 
能力が能力だからか、ハウダニットの面白さは
これまでの中では一番薄くはあったかな。
 
ただ、絶体絶命からの起死回生の一手は納得。
未来の知識との結びつきで、この展開は良かった。
 
ということで、まだまだ充分愉しめる作品だったのに、
残念ながらの打ちきり。
 
まだまだ新しい魔女は、どんな能力か興味が続くし、
全ての魔女の能力を結集した、最後の敵との魔法対魔法の
壮絶な対決の末の大団円を是非とも見たかったのになぁ~。
 
でも、良い作品を読ませて頂きました。作者に感謝!
 

魔女に捧げるトリック 3巻

 
これまた完成度の高い巻。
 
妹ラウラを仲間にするくだりのミスリードから、
脱獄トリックの数々を成立させて、
お色気サービスとも思える意外な手掛かりからの、
念動力のトリックの解明に繋がっていく。
 
この辺のハウダニットのたたみ込み方はGood!
 
ヘルガを目覚めさせる展開も申し分なく、
最後の敵の秘密の解明も次巻への興味を繋ぐ。
 
個人的にはむっちゃ面白いんだけどなぁ。
 
「魔法」「薬師」「職人」「戦士」と
揃ってきた「七人の侍」展開も、胸熱だし。
 
ああ~、次が最終巻だなんて、勿体ないわぁ~。