新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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あの子に捧げる企画です。

ちょうど3点で送料無料と、3点以上で100円Offクーポンで、大体こんな感じ。
1.は表紙の雰囲気とレビューも結構良さそうなので。2.は4巻で打ち切りにはなったみたいだけど、ミステリ漫画として結構期待出来そうとチェックしてた作品。百円棚ではまだ見かけたことがないんだよな。3.はヨーロッパ企画の短編コント8編を収めたDVD。なかなか演劇って見られる機会が無いので、このくらいの値段なら是非と。
 

「あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。」初恋本屋。

 
こちらが続編。
 
二作目になるとだいぶ慣れたのか、違和感は感じにくくなったような。
全般的におとぎ話感が薄い短編ばかりだったからかもな。
 
まずは、別の恋の話と、図書館対本屋さん対決。
この司書さんの話は結構良かったな。
 
そして、その前の話と、その後の話。
 
その前の話は結構意外だった。もっと幼なじみの親友かと思ってたよ。
その後の話はなぁ。
これって、この話の根本として、成就させるわけにはいかないしなぁ。
ああ、これも感じてた違和感の一つだったのかもしれない。
 

あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。

 
もちろん、これはおとぎ話。
 
純粋なおとぎ話として読めば、とってもいい話のように思えるんだけど、
何かどこかしらちょっと違う気がしてしまって、
感動どっぷりな感じにはなれずにいてしまった。
 
何に違和感を覚えていたのかは、自分でもよくわからない。
純朴なだけの奥さんが時々ものすごくスーパーマンだったりするとこ?
恋の知らなさと、恋の一途さとしか思えないところが同居してるとこ?
こんな並び方が本当にいいのか、そうは思えないと思ってしまうとこ?
本書の全てが、全ての人間が、ただただ善意のみで成立しているとこ?
 
う~ん、こう色々と書いてしまうってことは、そういうところが
ちょっとずつ積み重なって、何かが違うという違和感になっていたのかもな。
 
おとぎ話なんだから、ただそう読めれば良かったのに。
 

泣ける疑惑の黙劇

昨日は雨も上がって、気温も下がってたので、久しぶりに町田まで歩きing。18,281歩。
 

1.は捨て猫を拾ってあげてる不良少年を見かけたときのようなギャップ萌えというのか、普段は下品でBLでくだらない作品ゆえに、たま~~にあるいい話がよりプラスされて良く思える効果。2.は豪華装丁版の選集第2巻。前巻の「夜よさよなら」は哀切感を覚える沁みる話ばっかりだったが、この巻はどういうカラーなんだろうか。
 

5のつく日曜日ってことで、204ポイント還元の実質830円。
おっと、これが7月に刊行されてたのを忘れかけてしまってた。あぶない、あぶない。買うと読む時期がかえって後ろに延びてしまうジレンマはあるが(図書館の返却日に追われている日常だからな)、さすがにこれは買わなくちゃいけないや。短編作家としては歴代最も好きな作家の一人。戸田さん、本当にありがとうございます。創元の編集の方にも感謝!
 

トムソーヤ

 
マーク・トウェインの「トム・ソーヤーの冒険」をベースに、
少女マンガとして再構成させた作品。
 
そういう意欲作としての意味合いはよくわかるんだけど、
中途半端に大人な女性を主人公に据えることが、
さほど成功してるようには思えなかったんだよなぁ。
 
かえって成長物語として描けないような形になってるような気がして。
 
そんななんで、いまいちフ~ンとしか思えなかった作品。
 
当事者ではなく、傍観者とか、狂言回しとか、
主人公の側に立つのではなく、読者の視点を代替するような
役割だったらどうだったんだろうな、と思えた。