あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。
もちろん、これはおとぎ話。
純粋なおとぎ話として読めば、とってもいい話のように思えるんだけど、
何かどこかしらちょっと違う気がしてしまって、
感動どっぷりな感じにはなれずにいてしまった。
何に違和感を覚えていたのかは、自分でもよくわからない。
純朴なだけの奥さんが時々ものすごくスーパーマンだったりするとこ?
恋の知らなさと、恋の一途さとしか思えないところが同居してるとこ?
こんな並び方が本当にいいのか、そうは思えないと思ってしまうとこ?
本書の全てが、全ての人間が、ただただ善意のみで成立しているとこ?
う~ん、こう色々と書いてしまうってことは、そういうところが
ちょっとずつ積み重なって、何かが違うという違和感になっていたのかもな。
おとぎ話なんだから、ただそう読めれば良かったのに。