コンパニオン
本来なら最大の衝撃ポイントであるはずの部分が、
すでにパッケージやストーリー紹介でバラされてしまっているんだよなぁ。
せっかく伏線も張ってあるのに、「へへん、知ってるよん」と先回りできちゃう始末。
観客が「あれがそうだったのか!」と感心できる余地を、自ら奪ってしまっている。
もっとも、そこを事前に提示しないと、そもそも鑑賞へと引き込む訴求ポイントが
ない映画でもあるから、仕方ないといえば仕方ないのだろう。
とはいえ、それだけでなく、どういう結末に至るかさえ、
冒頭の台詞で自らバラしてしまう。
つまり、「どんなどんでん返しがあり、最終的にどんな映画になるのか」を、
始まる前から、そして始まった瞬間に観客が知ってしまうスリラー映画なのだ。
――それってどうよ?!
ルース・レンデルの「ロウフィールド館の惨劇」の冒頭一行のように、
「そこに書かれていること自体に意味がある」タイプのものでもない。
驚きも大枠も事前に知らされてしまう中で、それなりに必然性をベースに
プロットは組み上げられてはいる。だが結局、自ら設定した枠組みから
逸脱することはできず、がんじがらめになってしまった映画だったな。
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