新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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バーニング・ダンサー

来た。怒濤のドンデン返し。最高峰の謎解き×警察ミステリ!!

 
警察ミステリと云うよりは、断然”異能力バトル”の方でしょ。
 
コトダマという異能力の設定は、なかなか興味深い。
これだけリスト化されてると、数作書けるだけのポテンシャルはあるだろうし。
 
ただ異能力バトル自体の興奮度は決して高くはなかったかな。
一つ一つがあっさりすかされたりで、丁々発止感が無いという感じか。
バトルよりもミステリ寄りな作品なだけに、手がかり収集系の能力配分が高くて、
バトル能力に関しては、結構薄めなところが災いしてるのかな。
 
どんでん返しについては、二段階あるにはあるけど、さほどではなかったな。
 
最初のドンデンに関しては、動機の面白味はあるにはあるけど、
そんなうまく行くかなという気がして、納得感は薄かった。
自分だったら、絶対動かないと思うもの。
 
色々伏線は貼ってあったけど、ハウダニットの謎解きも納得は出来ても、
なるほどっ!とかのワクワク感は覚えなかった。
 
最後のドンデンは、予定調和とすら思えてしまって、意外性は感じられなかった。
そもそも、あんなコントロールできない、役に立つか立たないか運次第な能力で、
 トップにいるなんて不自然だから、なんかあることは最初から自明だったもんなぁ
) 
 
一応読ませてくれたので、採点はギリ7点。
 
最後に一言。
ついにこんなにもディーヴァーの手法を模倣する作品が出てきたか(苦笑)