ロスト・ラッド・ロンドン 3巻(完)
特にストーリー的に素晴らしいということはないのだけど、
最後までぶれることなく、この個性ある雰囲気が貫かれていた。
腰砕けになることなく、しっかりとクライム・ストーリーとして
完結してくれたので、文句無し。
1~2巻の感想の繰り返しになってしまうが、
独特な雰囲気を持った、唯一無二の個性を放つ絵柄が魅力的。
日本のコミックスには無いタイプの画風にマッチした
キャラクタ造形や会話の進め方が、まるで海外映画のようだ。
こういう体験はなかなか出来ないので、
この作家の他の作品も是非とも読んでみたくなる。
この雰囲気に浸ること自体が心地良いのだから、
外れるということは無いだろう。