地球(テラ)へ… 1~3巻(完)
SF少女漫画の金字塔。
竹宮恵子は「風と木の詩」の印象から少年愛作家というレッテルを
勝手に自分の中に貼っていたせいで、当然読むべきこの作品も
今まで読み逃していたのだった。
「私を月まで連れてって!」の頃から再認識して読み始めたので、
大学時代に読んでても良かったんだろけど、何故か読み逃してた次第。
さて、この有名作を今更語るのもなんだけど、やはり一応は感想を。
未来の管理社会という設定と、人類と新人類との葛藤という、
テーマ性を見事に作品化されていて、圧倒される。
SFとしてのモチーフが凄く散りばめられているので、
色々と読み甲斐を感じることが出来た。
惜しむらくは、決着のさせ方が、わかり辛く、
なんかすっきりしない、釈然としない想いが残ってしまうこと。
これだけが残念だった。