新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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イリュージョン

TSUTAYA西友町田店の百円クーポンにて鑑賞。今回も五作借りたんだけど、一本だけ読み込みできず。
というわけで感想は四作のみ。まずは新作のこちらから。

 
上記Amazonからストーリーを抜粋。デニスとヴィクトルをごっちゃにして間違ってるけど。

デッド・オア・アライブ― 世紀の大逆転ショー開演! !
長男デニス、次男ヴィクトル、三男イリヤのロマノフ3兄弟は、驚異のイリュージョニストで国内で大注目を浴びていた。半面、トリックの種明かしを暴露するなど同業者から反感も買っていた。
ある日、世界進出を賭けた大舞台で、デニスの助手を務める婚約者のカーチャがショーの最中に消えてしまう。すると、彼等の無線に“ショーを続けろ。中止すれば、カーチャは死ぬ"と脅迫メッセージが届く。
そして、彼等の命を狙った不可解な仕掛けがショーの最中に次々と襲い掛かる。犯人は誰だ! ?劇場内の観客、スタッフ、そして、仲間内のキャストまで全員が容疑者に。
追い詰められたデニスは、愛するカーチャの救出を賭けて究極のイリュージョンを打って出る―。

 
劇場未公開作品なんだけど、これはなかなか面白かった。
 
映画ってわかってるけど、一つ一つのイリュージョンに
ちょっとドキドキしたりして、映画とショーを同時に愉しめるような感触。
どこまでが元々の演出か、犯人の仕掛けの影響か、ぱっとはわからない作りだからね。
 
ショー自体も非常に現代的な演出で、おそらく現実的可能に作られていると思った。
ちゃんとマジシャンの監修が付いてるんじゃなかろうか。エンドロール真剣に見なかったけど。
(えっ、そのネタではそんなに上手くはいかんのでは、というのもあるにはあったけど)
 
不満点は幾つかあることはあるけど。
映画的起伏や展開の盛り上げのために、いろんな思惑がごっちゃ過ぎ。
三兄弟それぞれの秘密が暴かれていく展開かと思ったら、一個で終わっちゃう。
何のかんのあったにせよ、最後はなんだか都市伝説っぽくてしらけちゃう、とか。
 
でも、最後まで緊張感を持続させられて、なかなか面白い映像体験だったと思う。