新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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海街diary

05/21 フジテレビ放映分。

良い映画だなぁ。
 
特別な凄さがあるわけではないけど、
しみじみとした良さが感じられる。
 
原作の空気感と、映画の空気感、
決してイクォールではないけれど、
それぞれ心地良く浸らせてくれることに違いは無い。
 
強いて言えば、映画の方が、よりピュアで
透き通っているような印象すら受けた。
 
キャストの影響も大きいんだろうな。
なにせすず役で広瀬すずという、デビュー前から狙っていたとしか
思えないくらいのはまり感が半端ない。
観る前から思えてたけど、観たらなお彼女以外の配役は考えられないだろう。
 
他の姉妹三人もいい味が出てたなぁ。
夏帆はコミカルさが抜けてたけど、下手にデフォルメするよりは良いか。
長澤まさみは冒頭からどきっとさせてくれるし。
綾瀬はるかはTVとかで見る演技以外の姿はあんななのに、映画ではいいんだよな。
大竹しのぶとか、北島マヤとか(笑)、出来る女優ってそんなもんなのかな。
 
ただ単に波打ち際で戯れてるだけのラストシーンのなんと美しいこと。
 
原作の持つ”沁みる”感覚を、映画でも味合わせてくれた秀作。