- 作者: ジェフリーディーヴァー,Jeffery Deaver,池田真紀子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/08/06
- メディア: 文庫
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前作「クリスマス・プレゼント」の原題は「Twisted」。
そして本書の原題は「More Twisted」。
邦題がどちらも地味すぎて勿体ないが、これほどの短編集はそうそうないぞ。
原題が意味してるとおり、どちらの作品も全ての作品がどんでん返しで彩られている。
長編でもそうだが、一冊の中にこれほどの”驚き”を味合わせてくれる作品など、
たとえオールタイムで探しても、そうはないはず。
まぁ、ディーヴァーのどんでん返しは、必然性や伏線がきっちりと
張り巡らされているという類のものではないけれど、
どうしてここまで虚を突かれるのだろうという、巧みさは折り紙付き。
騙される快感、意表を突かれる驚きを愛する、
大抵のミステリファンを魅了するであろう、非常に高レベルの作品集。
なんら悩むことなく、採点は8点。
いずれも高品質なので、どれを挙げてもいいのだけど、
今の気分でベスト3を選んでみると、
「通勤列車」「生まれついての悪人」「コピーキャット」かなぁ。