新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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リミットレス

12/09 テレビ東京放映分。

ドラッグで脳を100%覚醒させた男の物語。
 
こういう設定だとやはり偉大なる先行作品「アルジャーノンに花束を」を
踏まえた方向性に行くのか、イーガンとか、テッド・チャン「理解」のような、
ずっと突き抜けた世界に行くのか、どちらかを想定してしまう。
 
ところが、このオープニング。
う〜ん、これが結末シーンを描いているとしたら、
あまり期待持てそうもないな、ってのが正直な印象。
 
で、やっぱり中途半端。
 
天才を描いた作品が大抵の場合もどかしいのは、
読者・視聴者の何歩も先を先行して描いてくれることが少ないこと。
自分達でさえ思い付きそうなことを後出しでやられてもシラけてしまう。
まず何を差し置いても真っ先にやるべきことは、
薬の増産&副作用の回避だろってね。
超天才なら、金の稼ぎようなんて、いくらでもあるだろうから。
天才を描いて、何やってんだよと思わせたら、それって失敗作だと思う。
結局この人の100%なんて、こんなもんなのかと。
そんなところがいっぱいあるから。
 
そういう点でも、テッド・チャンはやはり凄ェ〜と思えてしまったな。