新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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鑑定士と顔のない依頼人

観てみたい新作/準新作が溜まったので、TSUTAYAで5本1,000円レンタル。
ってなわけで、これから五日連続レビューやってみよう。
まずは新作のコレ。
 

鑑定士と顔のない依頼人 [Blu-ray]

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あの名作『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督作品。
観たことはないけど、結構ミステリ映画も撮ってるみたいなんだよなぁ。
特に『記憶の扉』という作品を観てみたいんだけど、最寄りのTSUTAYAには置いてない。
 
本作も監督曰く「ミステリーの手法で描いたラブ・ストーリー」なんだそうだけど、
これは「ラブ・ストーリーの手法で描いたミステリー」なんじゃないか。
 
ただ終盤になってくると、これはきっとこういうことだなと予想付くので、
意外性や衝撃度では、あまり期待すべきではないかもしれない。
 
とはいえ、謎が解けた後の映画的処理はやはりこの監督ならではの雰囲気があったなぁ。
このあたりはたしかにラブ・ストーリーなのかと。
あの人物が最後に残した罪深き(あるいは慈愛深き)一言がじんわりと効いてくる。
 
そこを含めて、やはり全体的な雰囲気が心地良いミステリ映画だったかな。
いや、もとい、ラブ・ストーリーだったか。