- 作者: 岡田秀文
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2014/08/19
- メディア: 単行本
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事件の構図のトンデモ度は相当なもん。
こりゃびっくらこくわなぁ。
大仕掛けの一発ネタとしては凄いし、面白いんだけど、
ただその見せ方としては全然万全ではないんだよなぁ。
推理できる余地はほとんど無い気がする。
探偵役や記述者の感じた”印象”だけが伏線なんじゃないか。
謎解きされれば、ちゃんとそれぞれに辻褄は合ってくるんだけど、
逆算できるようにはなってないと思う。
科学捜査の余地があんま無い明治初期という設定で逃げてるとはいえ、
これじゃ警察は何にもやってないのと同じだし。
「警察は無能」というのがミステリの前提だとしても、ちょっとあんまし。
とはいえ、一発ネタのインパクトはでかいので、採点は7点。
投票の最後の一作は、風ヶ丘かビブリアかなあと思ってたけど、
そういうぬるい作品挙げるよりかは、こっちだな。