新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

ぼくの彼女はサイボーグ

時間物ラブ・ストーリーの秀作という話を聞いて、TSUTAYAの半額キャンペーンにて鑑賞。

僕の彼女はサイボーグ [DVD]

僕の彼女はサイボーグ [DVD]

うわぁ〜、なんだか演出がひどいとしか思えなかった(映像は綺麗だけど)。むか〜しアイドルに主演させて撮ってた月曜ドラマランドの、学芸会風漫画チック演出を思い出しちゃったよ。これを単なるコメディ・タッチと好意的に解釈するには、オジサン年食い過ぎちゃったな〜。
う〜ん、「猟奇的な彼女」の監督なんだよねぇ。あの時はそんなにイヤさは感じなかったんだけどな。
 
ひょっとしたら言語の違いが関係するのかも。理解できない他国語であることで、それだけで作り物だという前提無意識が発生し、非リアリティがそのまんまでも受け入れられたような気がする。今回は母国語であることで、日常の延長線上で解釈することになり、非リアリティを強く意識してしまう結果になったのかも。
これって、なんだか結構発展性のある提議のような気もするぞ(下手すりゃ文化論としても語れそうな、ってのは言い過ぎだけど)。そこんとこどうなんでしょ、教えて、エライ人!
 
お話は一時期ネットで話題になった贋作ドラえもん最終回の、ラブ・ストーリー・バージョンへのアレンジだよね(この程度は大してネタバレにはならんと思う)。
タイム・パラドックスやらの物語都合のつじつまつじつまをつんつくつくつんしちゃうと、あちゃちゃ〜やおやおや〜んな感触があるので、あまりつっこまんほうがお互いの身のため。
本作でも最後はやっぱり素敵な雰囲気でまとめてくれるんだけど、これは素直には入っていけなかったなぁ〜。焦点が二つに分裂しちゃってるんで、すっきりと感動〜って路線にゃぁ乗れなかったよ。
 
P.S. ただ、女優の生かし方は抜群だよね。綾瀬はるかなんて毛ほども興味なかったのに、この映画見てる間はずっと、うわぁ〜、綺麗な人だなぁ〜、と思えちゃったもの。