新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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Happy Birthday!

既に誕生日は特異点ではなく、日常という時間連続体の名も無き通過点に過ぎない。
たとえばそんなことをクールに呟いてみたって、それを支えているのは”ささやかな幸福”って奴なんだ、きっと。家族がいて、仕事があって、自分にやれることがあって、自分にやってもらえることがある。でも、そんな”当たり前”のことは、本当には”当たり前なことなんじゃない”ってこと。
妻に誕生日プレゼントを貰った(さすが僕の趣味をわかってる)。妻や娘にチョコレート貰った(娘はまだ今朝眠っていたけれど)。お祝いとして日曜の夜に家族四人で回転寿司に行った(ね、ささやかでしょ)。そんなちょっぴり特別なことだけが、決して特別なんじゃない。たとえば「『おはよう』と言い合える相手がいる」、たったそれだけのことだって、ほんとはとっても特別なことなのかもしれないんだよね。
「誕生日なんて特別な日じゃない」なんて思えるのは、そんな数え切れないほどの、特別じゃない特別なことに支えられているから。
Birthday が Happy なんじゃない。Happy Birthday! って言えることが Happy なんだよね。
 
今日、一つ歳を取りました。