ガス灯野良犬探偵団 7巻
青崎有吾版「海軍条約文書事件」が、この巻で完結。
人名と文書という“モチーフ”だけを借りた作品のようにも思えるが、
「隠しておいて、あとで取りに行く」というメイントリックを、
ここまで大胆に超絶アレンジしてみせたと考えると、やはり圧巻の一作だと思う。
原典である「シャーロック・ホームズの思い出」の中では、
(Wikipediaではこの表記になっているけれど、個人的には「回想」の方がしっくりくるな)
この作品の前が「ギリシャ語通訳」なんだけど、その並びまで意識しているのかもしれない。
さて、オリジナル展開としては、ロンドン四大浮浪児チームとの関わり方が、
これまでの傍筋から、いよいよ本筋に食い込んできた印象。
だって主人公はイレギュラーズなんだもんね!
ただ、こうなると逆に「ガス灯野良犬探偵団」という
本書のタイトルがホントにふさわしいのか、という疑問も沸いてくる。
きっとシリーズの締めくくりでは、この名称が真の意味を帯びて、
大きく浮かび上がってくるのだろう――そう信じておきたい。
