新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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金田一37歳の事件簿 11巻~13巻(完)

 
11巻最終話から13巻全部までの「殺人二十面相」
 
最終話だけあってか、いつもの金田一君の雰囲気に復帰。
 
というわけで、外連味だらけ。
外連味のある舞台(江戸川乱歩展)
外連味のある犯人名称(殺人二十面相)
外連味のある展開(やっぱクローズド・サークルに限るよね)
外連味のある殺人トリック(そりゃあ内緒)
外連味のある真犯人設定(これもやっぱ内緒)
 
なんでこの話自体は悪くはないんだけど、
最後になってもまた、この閉じてない終わらせ方。
 
結局このシリーズっていったい何だったの?
 
伏線だけ張って、何も回収しないシリーズ。
最終話の最後もこんなだし、前話ラストの展開も放置。
高遠の逮捕も、玲香ちゃんの事件とやらも。
美雪も結局最後まで一度も顔を見せないままだし。
 
それでも事件自体の質が高ければ許せるものを、
これぞってな作品は一個も無かったし。
 
う~ん、なんだか中途半端で消化不良なシリーズだったな。