少し前の話になるが、今年の5月3日は、結婚してちょうど25年目だった。
そう、銀婚式なのだ。
やっぱり人生の節目は、それなりに特別なことをしたい。
5月前に妻には黙って計画を立て始めた。
最初に思い付くのは、やっぱり旅行。
考えてみれば、新婚旅行以来、二人きりの旅行ってしたことがない。
毎年の九州への帰省が旅行みたいなもんだから、
なかなか他のところへ行こうって余裕も無かったし。
今年は娘が大学受験だけれど、一泊くらいなら構わないだろう。
さて、じゃあ、行き先はどこにする?
自分もそうだけど、妻は自分に更に何重も輪をかけての出不精。
おそらく訊いても行きたい場所って出てこないだろう。
かといって、自分もこれぞと思い付くところは無い。
でも、何かにかこつけたい。
物事に必然性を求めてしまうのが、ミステリ者の宿命みたいなもん。
そこで、月田家の銀婚式ってことにひっかけて、
「銀」と「月」をキーワードに旅館を検索してみた。
するとまぁ、日本にはたった一軒しか該当は無いんじゃなかろうか
ってくらいの勢いで検索結果に表れたのが、信州下諏訪温泉 ぎん月旅館。
なにせ他には、潰れたビジネスホテルとか、何故かインドの旅館が現れたり。
調べてみると宿の評判は良い。
下諏訪くらいだと、うちから一泊旅行するのは、かなり楽ちん。
八王子まで出れば特急1本。1日1本だけど、町田まで直通で帰れる特急もある。
駅の周りに観光ポイントは多くて、温泉街散策だけでも充分楽しめそう。
諏訪大社の下社秋宮があるので、合格祈願の祈祷も出来る。
すわのねってところで、オルゴール作りが出来るので、
銀婚式旅行の写真立てオルゴール作って、記念写真も飾れる。
運命のようにすんなりと行き先と宿泊先は決まった。
さて、ではいつ決行する?
銀婚式当日はさすがにGWで高い。
月末にモスクワ出張も控えてたから、5月の週末は準備とかありそうだ。
6月は梅雨まっさかりで、雨の確率が高い。
7月後半からは夏休み価格になっちゃうし、9月以降だと、
夏休みを終えて娘がピリピリしちゃってる可能性もある。
必然的に7月前半に絞られたので、下諏訪の長期予報見ると唯一晴れ予報の週末。
これまた運命のように、7月6日(金)〜7月7日(土)に決まったのだった。
出不精の妻をなんとか押し切って、二人とも金曜日に休みを取って、
そして迎えた当日……
続きは、銀婚行(大雨洪水警報の実行編)で!!!