タイトル通りの「どんでん返し」はさほど期待しない方がいいだろう。
個人的にはどんでん返し要素が少なかった作品の方が好みだったが、
それは自分が本格厨だということによるものだけかもしれない。
自分の順位だとこうなる。
ベスト１は当然の大山誠一郎「事件をめぐる三つの光景」
テーマから笹沢佐保に倣っての、彼らしい本格ミステリ。
第２位は似鳥鶏「筋肉事件／四人目の」
これは文庫形式ではなくて、雑誌掲載時の二段組みで読みたかったなぁ。
第３位は青柳碧人「密室龍宮城」
密室トリックの着想がなかなか。
自分の順位だとこうなんだけど、たとえば話の要素が好きな人ならば、
天袮涼「居場所」
水生大海「使い勝手のいい女」
岡崎琢磨「夜半のちぎり」
という順位にしても、それはそれで非常に納得はいく。
と考えると、そんなに悪くないアンソロジーなのかもしれないね。
読後すぐは物足りなく感じたけど、採点は７点にしてみよう。
