ひきだしにテラリウム

ひきだしにテラリウム

三作目はショートショート。
　
絵柄の引き出しの多さにビックリ。
一、二作目でも複数の作風を使い分けてたけど、
そんなもんじゃなくて結構自由自在なんだぁとますます驚かされた。
　
ショートショートだから、多彩なアイデアも愉しめる。
いろんなとこから着想の種を拾ってきて、
上手くアレンジしているという上手さも見受けられる。
　
やはり三作通してみて、この作者の持ついろんな引き出しの多さが
魅力を引き出してるんだなぁと感じられた。
しかもこじんまりとながらも、独自の世界観を再構成しようと
しているような作品が多いこと。
本作の題名がその作者の特徴を奇しくも表現してるのかなぁ。
　
作品がたっぷりなので、ベスト選びでもしてみよう。
ベストは「遠き理想郷」で、
「すごいお金持ち」「春陽」「ショートショートの主人公」
「生き残るため」で、ベスト５とする。