- 作者: 山岸真
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/03
- メディア: 文庫
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (31件) を見る
これはついていけないというのは皆無で、どの作品も楽しめてしまった。
根本にあるアイデアだけで突出するのではなく、それを作品世界の中にきっちりと落とし込まれているものばかり。
さすが10年スパンで二冊に厳選されたアンソロジーなだけはある。採点は文句なしの8点。
しかし、やはりその中でも、テッド・チャンとイーガンは頭抜けているように思うな。「理解」も「ルミナス」も既読作品だけど、やっぱ傑作だわ。ベスト3選ぶなら外せない。残り一作はロバート・リード「棺」だな。Boichiの「HOTEL」のような、壮大すぎるスケール感が圧巻。
これだけ絞り込まれてると、選者のセンスに大きく左右されるものだろうが、山岸真の感覚にはついてけけそう。これが大森望だったら、きっとこうはいかないだろうからな。
そういえば、90年代の上巻と80年代の上下巻もどこかにあるはず。探してみなきゃだわ。