金田一少年の事件簿 20周年記念シリーズ 5巻(完)

金田一少年の事件簿 20周年記念シリーズ(5)<完> (講談社コミックス)

前巻から続く『薔薇十字館殺人事件』
短期集中シリーズの最終話だけあって、抜群の出来映え。
　
地獄の傀儡師との共闘というストーリーもさることながら、とにかくこのハウダニットが。
　
そう、このトリック、大好きだ！
館の構造を利用した館ミステリはあまた書かれているけれど、トリックだけで云えばそれら傑作の仲間内に入れてもいいんじゃないかとさえ思うよ。
シンプルな着想なのに、このアイデアは凄く新鮮。
もうちょっとフェアに書いてくれてもわからなかっただろうに。
　
これも香港も非常にいい出来映えだったし、この記念シリーズは大成功だったと思う。