新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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賭博覇王伝零 ギャン鬼編 2巻

賭博覇王伝 零 ギャン鬼編(2) (KCデラックス)

賭博覇王伝 零 ギャン鬼編(2) (KCデラックス)

ゴルフ編は最後の一ネタであっさり終結
新シリーズでいきなりギャンブルとは無縁のスポーツを持ってきたところから、異色ギャンブル勝負が続いていくものとてっきり思ってたら、続いては100枚ポーカー戦。
 
王道へ逆戻りか。ゴルフの意味合いはどこにあったんだ?!
 
しかし、既存のギャンブルに制限を加えることで、運否天賦を越えたロジカルな駆け引きを産み出すのは、福本伸行の常套手段。
トランプ52枚から、互いに10個の手役を事前に作ってそれで勝負、なんてのはその最たるもんだろう。
常識的に考えれば、必然的に一意に決まるわけだから(ってのは、作中で親切に示してくれるので安心)。
 
これをどう変えて論理的に対処するのか、後付けされる卑怯な変則ルールがまた駆け引きを複雑にして、興味は尽きないようだ。
ゴルフに続いて、微妙な対決だったら、読者は一気に離れるだろう。
ここはきっと自信作なんじゃないのかな。このギャンブルは見逃せないぞ。