新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

刻刻 1〜4巻

書影は最新刊のみとしよう。

刻刻(4) (モーニング KC)

刻刻(4) (モーニング KC)

どういう話かすらもよく知らずに買ってたりしたので(この作者自体初めてだし)、このまま今後も買い続けるかどうか、追いついたのを機に読んで判断してみることに。
 
フムフム。なるほどなるほど。
 
なんだか「寄生獣」に初めて出逢ったときのような手応えを感じるな。絵柄もそう言えば似てると感じる部分もあるかも。敵役のキャラ付けもね。
 
生死を左右するルール付けの為された世界。
時の止まった世界(止界)という着想まではありがちでも、神ノ離忍(カスリニ/管理人)という着想が非凡。
 
制約のある特殊能力。物語上最大のキーポイントとなる主人公の能力。完全に切り離されることのない敵味方の関係(いつ裏切られるかもわからないし、誰が味方になるかもわからない)。徐々に明かされてきてはいるが、とても全貌は見通すことの出来ない謎の数々。
 
漫画としてのガジェットは存分に揃ってるようだ。
 
次巻はついにルールを支配下に置いてしまうような、敵役の超進化が見られそう。こりゃあ続けるしかなさそうだ。