「
ナッシュ均衡と球技大会」
ナッシュ均衡というお得意の数学ネタ自体は興味深いんだけど、
曖昧な現実に応用するのはやっぱ無理があるよね。
ミステリの精度は高くないけど、集団に於いて個々人の思惑や行動が連鎖して、
変な状況が作り上げられる、このシリーズで時々見られる構造の面白味はあったな。
「7つの事実」
これはミステリとしての精度が非常に高い作品。
7つのポイントを提示して、一つ一つの仮説に対して、
どの項目が当てはまらないかを示して否定していく。
真相自体が高度なわけではないけれど、本格度の高さに満足できた作品。