極上の罠をあなたに

極上の罠をあなたに

構図の描き方には一目置いている作者なので、
全体通したときに、一つの絵画のように浮かび上がるものが
あるのだろうと、勝手に思い込んでた。
　
しかもこんな話だし、帯での絶賛コピーを見ても、
コンゲームのようなスカッと痛快爽快な結末が待ってるのだろうと。
　
しかし、これでは、一章か二章か足りない。
　
なんかとてつもない寸止め感。
　
悪党どもがつぶし合う連鎖みたいなのはあるんだけど、
因果応報は全員には巡っていない。
便利屋に関しても、なんかはぐらかされただけのような印象で、
腑に落ちない厭な感触だけが残ってる。
　
続編に続くという雰囲気でもなかったしなぁ。
でも、これじゃ未完成作でしょ。なので、採点は6点。