新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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奇術探偵ジョナサン・クリーク第六話「密室の刃」

奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】
これが1'stシリーズの最終作品。

#6 「密室の刃」
人類学者のエリオット・ストレンジ博士は、妻と息子夫婦と、十数頭のサルやゴリラと暮らしていた。放し飼いで動き回るゴリラが書類や郵便物を食べてしまうため、書斎に内側から鍵をかけて仕事をしていたエリオット。しかし、しばらくして書斎から助けを求める悲鳴が聞こえてきた。妻が庭の窓から書斎を覗くと、そこには刀で背中を刺されたエリオットの死体が……。

猿屋敷……。
これってやっぱり「モルグ街」へのオマージュ?
 
三話目に続く”完全密室”の事件。勿論解法は全く違う。これまた原理はシンプルだけども、小道具や小細工がたっぷり施されていて、そんなに楽々とは読み切れないかも。
 
主人公二人の恋模様(?)に関しては、本作では驚くべき展開が示される。前話での浮気疑惑(でも、相手はやっぱりオバハン)に続いて、結構大胆な……。
 
でも、どうでもいい、と思えてしまうよ(笑)。オタク的とっちゃんぼうやとオバチャンでぶの恋模様。