新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

リーグ・オブ・ジェントルマン 奇人同盟! first series vol.1

リーグ・オブ・ジェントルマン 奇人同盟! first series vol.1 [DVD]

リーグ・オブ・ジェントルマン 奇人同盟! first series vol.1 [DVD]

TSUTAYAの半額デーにて鑑賞。
モンティ・パイソンのお国の伝統的な(?)スタイルなのか、男性ばかりのコメディ集団が一人何役も演じるブラック・コント。メイキャップには力が入り、より演劇的。短編コント毎の完結ではなく、より長編的。露骨なくらいまでに、より暗黒的。でも、パイソンズ好きな人にはお勧めってわけでは決してない。少なくとも自分は、そんなに乗り切れなかった。
当然、「このミス」のバカミス大賞と云う理由で見たわけだが、バカだし殺人もあるのだが、ミスとは思えなかった。意外な動機物ミステリでしょと強弁は可能かもしれないが、やはり無理はあるだろう。
バカミスにかこつけて、好きな作品を紹介というのならわかるが、大賞だからなぁ。大賞であるからには、やはりミステリとしても評価できる要素が、それなりに必要だろう。まさかvol.2では驚天動地の結末とやらが待っているというわけでもあるまい。
バカミス・コーナーは大好きなんだけど、若干の違和感というか、肌の合いにくさを感じることがある。バカミスという定義のズレなのか、バカミスの扱い方の感覚が違うのか。と学会におけるとんでも本の扱いと、バカミスとの扱いがどうもダブる感触があるのが、私自身のバカミスへの愛情と食い違ってるのが、一番大きな理由なのかもしれないとも思う。まぁ、これもバカミスの定義に連なる話なのかもしれないが。
おっと、バカミス観の話に逸れてしまった。取りあえず期待薄だと思うが、vol.2を見るかどうか思案中。