- 作者: 小森 健太朗
- 出版社/メーカー: 南雲堂
- 発売日: 2018/06/06
- メディア: 単行本
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ぶっちぎりの最下位で決まりだろうと思っていたが、
まさかそれと競り合える作品が出てくるとは思いもしなかった。
14年も空けて、こんな低レベルな作品を出す意味がどこにあったんだろ?
突然の厨二病にかかってしまわれたのかしら?
解説氏もどうにかして、なんとか褒めようと呻吟した挙げ句に、
結局は半分貶しちゃってるあたりの気苦労の涙ぐましさがよくわかる。
ミステリ作品らしい形式の後半の二作品。
「四十八手見立て殺人」
誰もが考えるネタを本気で書く人がいるとは思わなかった、
その勇気だけがただただ凄い。
「虎党パズル」
複雑な状況とか、推理とか、必死こいてせっせせっせしてようが、
全てを台無しにする、みっえみえすぎる稚拙な伏線が、もはや哀しみの領域。
自分の過去の感想を遡ってみたら、
「コミケ殺人事件」だけはダントツ評価だけど(百選入り)、
あとは「魔夢十夜」を評価してるくらいで、
残りのほとんどが、滅多に付けることのない5点とか4点とか。
「大相撲殺人事件」だって、結局は平凡な6点だ。
基本的にこの人の考えるバカミスと、自分の考えるバカミスとが、
決定的に喰い違ってるのかもしれない。
あるいは笑いのツボが全くかけ離れてるのか。
採点は5点。う〜ん、こっちをワーストにしちゃお。
というわけで、これで10作揃ったので、今年の順位表を明日の日記で。