新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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本年もよろしくお願いいたします

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怒濤の16連休も、もう最後の一日を残すのみ。
 
短くても、どんなに長くても、
休みなんて、ほんとあっという間です。
 
この年になると(2月で56歳になります)、
諸先輩方の中には(時には後輩でさえ)、
雇用延長も転職もせず(あるいはその年期も過ぎて)、
悠々自適の生活に入る人もあまた。
 
そうなってもやっぱり年の瀬になると、
「今年もあっという間だったなぁ」って言ってるんだろうなぁ。
一年の始まりに、一年の終わりの話をするのもなんですが。
 
一年の長さも自分に取っては人生の1/56。二十歳の頃の約1/3になってる、
そんな計算が感覚的にも合ってるのかもしれませんね。
 
さて、今年の自分の目標は、物理法則(!)に逆らって、
エントロピーを減少させること。
まぁ、要は買う以上に売ったり捨てたりして、
物(主に漫画ですが)を減らしていくこと。
そのためには無尽蔵の未読を減らしていかないといけないので、
まずは週4冊の漫画読破という数値目標立ててみました。
なので、今年は漫画短評が増える予定です。
 
それでは、これを読んでくださってるすべての方にとって
本年が幸せ多き一年でありますように!
 
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
 

無敵のモテ期(漢字変換間違ってるってば)

やはり冬休みのメイン行事と云えば、大掃除。
 
前半は妻が仕事だったり、義母のところに出かけたりしていたので、
自分だけで出来る大掃除として、三日かけて徹底的な風呂の黒カビ落としに挑戦。
 
一日目は床磨きと、ハイターと片栗粉を混ぜた奴で、黒ずんだ風呂蓋とドアの片面を徹底清掃。
二日目は浴槽のぬめり落としと、ハイターと片栗粉を混ぜた奴で、風呂蓋とドアのもう片面を。
ただ以前試した結果、ハイターと片栗粉でも、目地の黒カビを完全退治するのは難しかったので、
三日目は試しに買ってみたこれで、目地の黒カビ落としに挑戦。

我が家の信頼高い茂木和哉だが、この浴室用も吃驚するくらい効いた。
頑固でどうやっても落とせなかった目地の黒カビが、すっきり綺麗に落ちてくれたよ。
もうすっかり我が家の合い言葉は「無敵の茂木(もてき、と読みます)」だな。
 
今週は妻も戻ってきたので、一緒にここ数年の懸念だった屋根裏の徹底整理。
かなりすっきりしたので、書斎にあった写真のアルバムの類いを屋根裏に上げて、
リビングボードも徹底整理して、ビデオやDVD等を大量に処分。
これで買い込むだけ買い込んで、全然読めてなくて溜まりに溜まってた漫画やDVDが
だいぶ整理できるようになったぞ。
 
来年の目標立ては、これをいかに減らす方向に持って行くか、が焦点だな。
 
その来年ももう明日。
 
本年お付き合いしてくださった皆様、どうもありがとうございます。
どうぞ、良いお年を!
 

スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

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12/24(火) イオンシネマ新百合ヶ丘にて鑑賞。
 
42年に渡って描かれてきた、スター・ウォーズ・サーガがついに完結。
 
エピソード7、8とは全く別物のような印象。
カイロ・レンに取り合えず貫禄のようなものが付いて、
一応互角に渡り合える敵役に育ったのが、その一番の要因かもしれない。
 
ルーカスの掌の中でこじんまりとまとまった7から、
いろんな意味でぶっ壊しにかかった8を経て、
それを王道に引き戻しつつ、なおかつサーガ完結編としての
気負いを具現化させてくれた本作。
 
とにかく何より、スター・ウォーズ自体のアイデンティティ
揺さぶるような8の衝撃を、ちゃんと納得できる形に、
上書きしてくれたくれたのが、最大の喜び。
(当然、最初からの筋書きなんだろうけど、それでも……)
 
そして、それを受けての最後の台詞。
 
スカイウォーカー家の物語でもあった、スター・ウォーズ・サーガ。
それを締めくくる最後の一言として、これ以上のものがあり得ようか。
サブタイトルの意味をじっくりと噛みしめる。
 
これに感動せずにいられる人なんかいるだろうかって思えたほど。
 
この一言があっただけで、自分としてはこの三部作の全てが許せた気がしたよ。
 
レイとベン・ソロ(カイロ・レン)の命のやりとりのとことか、
スター・デストロイヤーの大群登場の映像とか、
漫画チックな演出とも思えるところは多々あったけどね。
 
でも、そもそもの原典三部作自体が、シンプル過ぎるほどの活劇に
大映ドラマ的な要素を加味した、ある意味漫画チックなストーリーを
圧倒的な映像と技術でとてつもない見世物に仕立てくれた代物だと思うので、
充分これもありだと思う。
 
この三部作の中では、圧倒的にこの作品がベストだと思う。
 

屍人荘の殺人

12/23(月) イオンシネマ新百合ヶ丘にて鑑賞。
 
意外なコメディ調が悪くない。
 
笑えるってほどではないにしても、
淡々と描いたり、ホラーに寄せたりするより、
ずっと成功している演出だと思えた。
 
それでいっそう浜辺美波が引き立ってたと思うし。
真面目な演出だったら、ただの下手っぴいに思えてしまったかもしれない。
 
この尺で、ミステリとしての謎解きも
本格ミステリとしての醍醐味を充分味わえる程度に、
過不足無くコンパクトにまとまってた。
 
ラストの展開がちょっと無理すぎだったのが気にはなったけど、
そこはまぁ中村倫也を使う大人事情の演出ってことで納得するしかないか。
 
原作のイメージとは違う代物ではあるけど、
それでいて映画化としては成功している作品だと思えた。
個人的には満足な出来映えで嬉しかったよ。
 

2019年度の個人的アニメ・ベスト3

今週全部フレックス・ホリディを取得して、21日から16連休の冬休みを満喫中。
一昨日と昨日は両日とも、映画を見るため、新百合まで歩きing。
観てきた「屍人荘の殺人」と「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」の感想はまた後日。
事前にこれだけは書いとこう、個人的にはどちらも満足できた作品だった。
 

 
今日の表題に書いてみたが、2019年度の個人的アニメ・ベスト3を選ぶとしたら、
ダントツ1位が約束のネバーランドだった。
とにかくミスリードが秀逸すぎて神。毎週のようにひっくり返されて、
「えええっ、そうだったのか!」と翻弄しまくられてしまった。
まどマギ以降のマイ・ベスト・アニメーションだったな。
あえて原作読まずに、来年のシーズン2を心待ちにしてるところ。
 
第2位はジョジョの奇妙な冒険 黄金の風
だって、ジョジョだもの。もちろん原作は読んでるけど、
長期的記憶槽が欠陥品の自分としては、毎週新鮮に楽しめた。
覚えてても、当然楽しめるわけだろうけど。
だってジョジョだもの。ねっ!
 
ということで、第3位がこの「彼方のアストラ」
1クールできっちり完結できる量もちょうどいい。
圧巻なのは第9話。これまでの謎に説明が付く、冒頭の謎解きも驚愕だが、
ラスト突如現れる新たな謎がまさに衝撃的!
ある意味、究極の「二つの部屋」トリックだと思う。
強引なところはあるが、こんなアイデアを成立させたのは凄い。
これなら原作も所有しておきたくなってしまう。
ただ、原作5冊は高値安定で崩れそうもないので、
2巻組にまとめられた1.,2.を見つけたので、迷わず購入した次第。
軽く見た感じ、絵柄も含めて、忠実なアニメ化っぽいなぁ。