新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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殺人鬼から逃げる夜

TSUTAYA町田西友店の五本千円(税抜)の三本目。ここまでは三泊までの超最新作。

 

耳の聞こえない目撃者×連続殺人鬼の追走劇! 韓国発、新時代の逃走〈サイレント〉スリラー!

 
うん、これは良くできたスリラーだと思う。
 
まず殺人鬼の知能犯設定が良い。
瞬時に最適な嘘が付ける、真性の嘘つき。
やはりスリラーは敵役は利口であればあるほど良い。
(ホラーなら、頭は無くてもとにかく”執拗すぎる”ってパターンも有りだが)
 
まぁその割には鬼ごっこはいいところで負け続けてるけど、
これはストーリーを転がす上で仕方ない話だからな。
 
音が再重要なファクターだから、
主人公視点のシーンでは無音状態にしたり、
様々な小道具で、音を視覚化したりと、演出も巧み。
 
何より決着のさせ方が、ある意味非常に本格ミステリ的。
これ以外に無いという、起死回生の一手。
 
この締め方の見事さから、緊張の後の緩和に繋がるラストシーンで、
心地よい鑑賞後感を得ることが出来た。
(まぁ、この体力バカ兄貴に、なんか一発入れるシーンは欲しかったけどね。
 理由はわかるけど、そりゃあんまりだろ、な途中展開があるからな)