新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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伊集院光のばらえてぃーばんぐみ

TOKYO MXで放送してた「IJP イジュウインパーク」という番組を一応毎週録って見てたのだけど、まぁ結構生温い感じを生暖かく見守るってとこだったと思う。
 
ところが近頃、TV神奈川やTV埼玉で(他にも、千葉、京都、兵庫、三重で放送してるらしい)表題の番組が始まって、その前に「伊集院光のばんぐみ」の傑作選も再放送してくれて、これらが滅法面白い。
 
「看板カラオケ歌合戦」「プロジェクトB ブス写真展」「紙芝居を作ろう」「お手がるた」なんかは後のIJPに繋がるような緩ネタだけど、それより何といっても凄いのが、まるで福本伸行の世界かと思うような企画がたまに展開されること。
 

ちょっと毛色は違うが、圧巻なのはまず「みんなでドミノをやろう!」だな。
酩酊ドミノとも言われるように、べろんべろんに酔っ払ってのドミノなんで、もの凄い惨状が展開されていく。
カイジの鉄骨渡りのような、極限状態のゲームみたいなもんかも。
 
ま、それは言い過ぎだとしても、「真剣じゃんけん」は完全に福本伸行の騙し合い世界。
「限定ジャンケン」よりももっと原始的に、ホントにシンプルなジャンケン。
負ければ番組1ヶ月間出演禁止。あいこの場合はもう30分考え再試合、全員が同じ手であいこだった場合は全員セーフ。
ただ駆け引きを生じさせる仕組みが用意されてる。密談部屋というのがあり密談の時間は5分間。2人指名して最高で3名入室が可能。勿論、彼らだけに委ねたりはしない。指名されての伊集院との個人面接。ここでも揺さぶられる。
まぁ一回こっきりの(分かれてのあいこは別として)勝負なんだから、ゲーム理論的にも裏切りがセオリー。
結末自体は比較的平凡なものになりはしたけれど、この顛末は愉しめた。
 

ここまでは旧作の再放送なんだけど、「伊集院光のばらえてぃーばんぐみ」になってからも、「ノンアルコールドミノ毒入りの巻」という傑作が誕生!
これはもうルールが人狼
・10人で力を合わせて時間内にドミノを完成させれば「仲間」の勝ち。
・でも10人の内に3人の「クソ野郎」が紛れている。
・「クソ野郎」はドミノの完成を阻止すれば勝ち。個人が倒した数で賞金が決まる。
・「追放選挙」を申し出て過半数の賛同があれば選挙を実施。
・選挙の結果、票を1番集めた者は牢屋に監禁される。ただし1位が同票の場合2人まで追放される。
・牢屋の定員は5人。5人を超えたら「復帰投票」でシャバに戻すメンバーを決める。
・牢屋が満員 (5人) の時に「クソ野郎」がシャバに3人全員生存している時も「クソ野郎」の勝ち。
 (シャバに「クソ野郎」3人,「仲間」2人になって「追放選挙」開催の可能性がなくなるから)
 
これも結末自体は割とあっさり感があったけど、このルールでの疑心暗鬼は愉しめないはずがない。
(自分はずっと「クソ野郎は実は一人もいなかった」というオチかと思ってたが)
 
で、これって二回戦があるようだな。まだ放送されてないけど、無茶苦茶楽しみだぞ。